カスタマーレビュー
総レビュー数:
5
評価の平均:
4.5
2人中2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
特別な解法を示した物理の問題集ではなく,誰にでもわかる解法を
ちょっと変わった設定の入試問題で示した問題集。
いい問題集ですがまず注意点から
全国レベルで販売される旺文社の問題集なので,間違いを書いてはまずい
ということなのかどうか,かなり抽象的な表現が多く,
受験用としてほんとに役に立つのかなというところもたくさんあります。
☆ ごく基本の公式の導入のところなんかは教科書で確認しながら進んだほうが
いいでしょうね。ごくごく初歩は書いてありません。
例えば波動方程式なんかそのまま書いてある。
これが精選物理(ふたりのうちの中川氏著)になると,
その記憶しやすい誘導の方法とか書いてある。そこまで親切じゃないわけです。
文章の推敲が利いてるということなのか,レベルの棲み分けをしているのか。
☆ 微積を使った解説はありません(ごくほんの一部にちょこっと使われていますが
ご愛敬レベルです)。
あくまで伝統的な受験物理の考え方で押しまくってあります。
ここが非常に優れているところです。
受験のための物理というのは,やっぱりずばっとその問題の出題者の狙いみたいな
ところを,できるだけ分かりやすく指摘してあるほうが効率的です。この本は
ポイントみたいな囲みはあるんですが,そこも抽象的。
ほれあれだよ,というような書き方で,知ってることを前提として,その上で,
ムダなことばは書かないという自制なんでしょうけども。
☆ 非常に不満を感じるのは,出題者が創作した実験「設定」が一体どの物理公式を
使わせるためにこういう風な設定にしてあるのか,みたいなネタばらしを
していないことですね。
受験物理は,200ぐらい典型問題を知ってしまうともうあとはあまり新奇な設定に
出会わなくなる。それほど底が浅いというか,高校物理が使う数学のレベルでは
到底扱えないパターンになってしまう。
だからなんとかカモフラージュをするわけですが,そういうところについての,
出題者からみたテクニックの分析が足りないと思います。
☆ この問題集のふたりの著者はそれぞれ単独で書いた問題集を出版していて,
そちらのほうには,ネタばらしについても,個性的な叙述がたくさんあるのと
対照的です。
以上は目につく注意点ですが,この問題集の一番いいところは,解法がきちんと提示されているので,しっかりした復習になることです。全部やってみてください。それぞれの解法それ自体が,実に鮮明にわかりますよ。しかも,きちんと書いてある。
ここが一番いいところです。
☆ それでもちょっと抽象的すぎるかなあ。やっぱり受験用の問題集というのは
あんまり「偉そうに」書いちゃいけないと思うんですが。
もうぎりぎりぐらいまで来てると思う。ハイレベルではもちろんあるんですが,
ちょいおやじすぎるかも。
☆ このシリーズには,物理12基礎問題精講というのもあるんですが,
個人的にはできが悪いと思います。
基礎問題精講は,解法ツールの説明をしているだけで,すこしやさしいぐらい。
だから,もしやるのであれば,教科書を読んだあとは最初からこちらで
いいと思う。同じことを書いてある問題集を,二冊やる必要はないでしょう。
53の例題のあとに関連性のある演習が33ついています。解説はエッセンスのような書き方で不必要なことは書いてありません。何回も読むと効果があると思います。
☆難問題の系譜(通称「難系」)という問題集がありますが,問題数が多すぎるので
こちらだったら全部やれるでしょう。もちろん好みですけども。
頭ひねるのにいいです。
出題者の意図を推し量って,「ははあ,こっちに持っていきたいのか」みたいに
考えるのに適した問題ばかりです。実力がつく仕掛けになっています。
☆ 記述式の解答の書き方もある程度わかるようになっていますが,
解説を優先してあるので,模範答案ではありません。
だから,自分でノートに書いてみて,解説読みながら自己添削やったりする工夫が
必要ですね。
☆ 細かく別解があちこちに書かれているので,そこも注意深く検討しておいたほうが
いいと思います。
☆ 個人的な受験はもうずいぶん前になりますが,この問題集の旧版と「入試物理プラス」
というので,ずいぶん助けてもらいました。退屈な受験勉強がおもしろくできたのは,
この問題集のおかげです。物理が好きになった。
いま4訂版をみると,なんだか懐かしい。
問題の解説もそうですが,装丁にしても文章にしても,実に垢ぬけた問題集です。
学習計画に入れてみても絶対損はしないと思います。
4人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
標準と書いてあるがレヴェルは標準ではなく,難レヴェルだ。それに比べて難系なんて基礎問題集だ。とにかく,一見簡単そうに見えるが,実際やってみるとあれあれあれ???となる問題が豊富に掲載されている。東大,京大,東工大の問題ばっかりで構成されている。こういうのが真に難しいという問題集だ。東大,京大目指す人は是非やってみるといい。
8人中1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
です。ナンケイレベルですね。それに問題数は少ないのでナンケイか名問の森をやっておけば、本書に手を出す必要はないでしょう。
18人中15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は物理I・II標準問題精講の四訂版ということになっていますが、
三訂版までは著者が前田和貞先生でした。四訂と謳うからには、原著
は前田先生で、中川・為近の両先生は改定者とするのがスジだと思い
ますし、原著者の序文(はしがき)等は残すべきだと思います。
収録されている問題の程度(難易)は、旧版を踏襲しているようです。
三訂版のレビューにも書きましたが「標準問題精講」と言うのは単に
そのシリーズの一冊と言うだけで、収録されている問題は標準レベル
ではありません。本書は受験生が取り組むべき問題の上限を与えてい
ると思ってよいでしょう。必要以上に難しい問題が含まれているとの
意見もありますし、『難系』よりも難しいと感じる人もいるようです。
本書が手に負えなくとも落胆する必要はありません。独力で解けずと
も解法や考え方を学び取ってください。
その場合には、本書の類題や物理I・II基礎問題精講に収録されている
程度の問題が独力で解けるか試してみるとよいと思います。
16人中16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
まず、標準と書いてありますが、ふつうのレベルだと勘違いするとまったく手を付けられずに終わってしまいます。物理を勉強しはじめた人は同じシリーズの基礎問題精講をやりましょう。といっても、これも基礎という割には難しいです。
この問題集のよいところは難関大学のユニークな難問を数多く扱っています。東大、東工大、京大、名古屋大などの有名どころがならんでいます。別冊の解説も厚めで割と親切です。本書は例題を1,2ページかけて解説してあり、似たような類題が用意されています。
一通り物理を理解して、国立2次対策に向けてに合っています。早めに物理を終えた人はやってみるのもいいかもしれません。時間がある人は、ほかには重要問題集(数研)国立2次対策に合っていると思いますが、問題数が多いので基礎問題だけとき、こちらの標準問題精講にかかるといいでしょう。