カスタマーレビュー
総レビュー数:
4
評価の平均:
5
12人中11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
新・物理入門といえば高校物理最難クラスと名高い参考書の一つ。その演習書たる本書も、やはり一般受験生には縁のないような難解な問題集と思われがちだが、実際は段階を踏んだ学習を旨とした親切設計の問題集である。「物理のエッセンス」等で基礎を固めている人なら無理なく進めることが可能だろう。微積については容赦なく用いているが、この本に手を出すのは理系の数V履修者がほとんどだと思うので、仮に微積物理に初めて触れるとしても(現に自分はそうだった)理解するのにそれほど苦はないはずだ。たまに「超発展で時間が余ってる人用」等の評価を見掛けるが、中身を見ずに言っている戯言と思った方がいい。(もちろんある程度難関大志望の者向けではある。)分野は力学・電磁気に重点が置かれているので、そこは志望大学の傾向と相談しよう。構成は基本演習・実戦演習・記述演習の三段階。基本演習では、それぞれの分野の理解度を少しずつ問う小問が設置されている。培った基礎を運用できるかを試すことができる。実戦演習は厳選された有名大学の過去問で構成されている。オススメはなんと言っても記述演習である。どれも骨のある筆者オリジナル問題であるが、それでいて基礎の積み重ねでできた良問揃いだ。難系の例題を終わらせたら、本書の記述演習だけをやるといった使い方もアリだと思う。記述演習を推す最大の理由は解答解説の懇切丁寧さである。整然とした筆跡による手書き解答は記述力養成にもってこいの一品で、信頼できる添削者が周りにいない場合は非常に頼りになる。単純な小問にもきちんと解説がついているので、独学者には特に強く奨めたい。新・物理入門の本体の方は持っておいた方が何かと参照できて便利だが、こちらは軽い気持ちで通読できる代物ではないし、たまにある例題も大学入試からはやや逸している。演習の方だけでも十分だろう。
26人中21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
定評ある名著ですから今更なになんですが、
記述問題だけを検討する、という利用スタイルも一考ではないでしょうか。
著者の、誠に凛とした、綺麗な手書き答案に、じんわり感動できます。
そこには難産の末生んだ苦心の作に手編みのセーターを着せてやりたい、
というような作者のコダワリを垣間見ることができます。読者も思わず居住まいを
正すことでしょう。
セクションが力学と電磁に偏っていて網羅系の問題集ではありませんので、
理系標準、重問、良問・名問シリーズなどと平行して目を通しておくのが良いと思います。
他のどんな問題集にもない面白い問題にお目にかかれます。
難しいですが、奇抜なものはひとつもなく、全く正統派です。
(むしろ、本書の親本である新物理入門にチョコチョコ出てくる
2行くらいの演習問題の方が奇抜であります。)
大きな本ですが、そのぶん文字も大きく問題数も少ないので
ナンケイよりこちらの方が取っ付き易いのではないでしょうか。
それでもヘビーで手が出ない、とおっしゃる方は、理系仲間数人で抄読会
がおすすめです。ああだ、こうだ、と言い合っているうちにイメージがなじんで
きますから。
14人中11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
受験物理ではなく、「物理」そのものを勉強できる問題集です。
微分積分を使うと物理はここまで明快になります。
微分積分をつかわない高校物理に「なにかだまされている」と感じている人にぜひおすすめいたします。
21人中19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
名作「新物理入門」の演習編です。
新物理入門を読みながらがオススメですが、
これ一冊だけでも、かなりの所まで理解できます。
解説も単なる公式の羅列はなく、
丁寧にきちんと書かれているので、わかりやすいです。
ただ、微積を使って解説されているので、
ある程度の、物理に対する知識がないと少しきついかもしれません。
公式だらけの「暗記教科の物理」ではなく、
現象の解析である、本物の「物理学」をやりたい方にオススメです。